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2015/6/8 後楽園ホール
ライト級10回戦
内藤律樹 vs 荒川仁人
現役のスーパーフェザー級の日本チャンピオンがライト級で戦うノンタイトル戦というちょっとややこしい試合。また一週間遅れでテレビで深夜に放送されてたので見ました。
内藤はここまで12戦12勝(5KO)
挑戦者は荒川仁人
ここまで31戦25勝(16KO)5敗1分
内藤はここまで試合自体は危なげないながらも、倒せそうで倒せない感じの試合がちょっと印象的ですが、今回はひとつ上の階級で、相手も一筋縄ではいかないでしょう。良いカードになりました。
■1R
荒川のほうが1階級上ですが、体格的には違いは見えません。むしろ、内藤のほうがちょっとでかい感じがします。
序盤、サウスポー同士の戦い、右の刺し合いです。
内藤のほうがちょっと懐深い感じ、右も、ジャブ、フック、多彩です。
荒川もジャブは返します。強めのジャブを内藤の正面からヒットして頭を弾くシーンはあります。
荒川が飛び込んで左右のボディーを打つシーンあり。
荒川も積極的ではありますが、ラウンド全般的には内藤のジャブが有効に見えました。
■2R
内藤は左ストレート打つ気まんまんな感じ、当たればダウン取れそうな打ち下ろしの左ストレートを何発も見せます。
1Rに続き、時折バッティングあり。
ちょっと荒川の空振りと、内藤の右ジャブのクリーンヒットが目立ちます。
荒川も時折右のジャブをカツーンって当てますが、単発、このラウンドはボディー・ブローも出ないです。
残り30秒、内藤に右フックから左フックの返し、そして左アッパーカットのコンビネーションがヒット。見た目ほどダメージはなかった様子。
明らかに内藤のラウンドですね。
■3R
序盤は荒川が攻勢、内藤はクリンチで凌ぐ。
荒川ちょっと大振りのパンチが目立ちます。当たりません。
逆に内藤はアッパーカットがスムーズに出てくる、だいぶ動けてる感じ。
そして、内藤のワンツー。
荒川の左が当たらないというか届かない。
逆に内藤は強い右のストレートをヒット。そして、このラウンド増えてるアッパーカットもヒット。
荒川おもいっきり飛び込んで左ストレート、さすがにこれなら当たるけどリスク大きいなぁ。
このラウンドも内藤でしょう。
■4R
1分20秒、内藤の左アッパーカットがクリーンヒット。
スローで見ると同時に頭も当たってる感じですが、まぁアッパーだけでも十分ダメージを与えるようなパンチ。
動きが落ちる荒川のクリンチをほどきながらの内藤ですが、ちょっとパンチが大きく、空振りが目立ち倒せません。
荒川は右目尻をカット(パンチ判定)。
このへんが毎度内藤の試合で惜しいと思うところですね。
■5R
さすが荒川、ちょっと体が流れる感じありですが、序盤は互角に撃ち合います。
1分ごろ内藤の今度は右アッパーカットを被弾。
ここからは内藤ペース、左ストレート数発。そして右アッパーカットを更にヒット。
しかし、残り18秒スピードの無い大振りの左フックが内藤のテンプルにヒット。ダメージを与えるようなパンチには見えないが、荒川サイドからは「効いた!」の声が多数上がる。
内藤は時計を見ながらクリンチ。
■6R
荒川頑張って、被弾しながらも接近して細かいパンチを打ちます。
内藤は打たせてんのかな。序盤は特に目立つ反撃なし。
1分50秒内藤のアッパーカットがまたヒット。その後も単発の左アッパー、ストレートがヒット。
ラスト数秒、荒川がラッシュ、うーん、さほど当たらず。
手数は荒川、クリーンヒットは、内藤。
■7R
荒川、このラウンドも前に出ます。内藤はフットワークを使って回避。そして捕まるとクリンチ、ちょっと内藤のクリンチ目立ちますね。
残り30秒、内藤が強いパンチを何発か打ちますが。うーん、このラウンドは荒川の手数が有効かな。
■8R
このラウンドも前に出る荒川に対して、このラウンドは内藤も迎撃モード、序盤荒川の前進力が勝ってた感じですが、中盤ごろから、時折見せる内藤のアッパーカットのヒットを機に、荒川の前進力が徐々に落ちてきた感じです。
1分57秒、内藤の大振りの右フックの直前に荒川の左ストレートが内藤にヒット。
内藤の動きが落ちて、また、露骨なクリンチ。
内藤のパンチもがっくりとスピード落ちました。
ショートの細かいパンチながらも荒川のヒットのほうが圧倒的に多い。
残り11秒、するするっと自分からコーナーに詰まった内藤に荒川の左ストレートがヒット。
内藤一発も打ち返さず、ゴング。
うーん、効いてるのかな。休んでる感じとは違うように見えます。
■9R
序盤咬み合わない感じの近い距離で荒川の主にボディーへのショート連打。
しかしラウンド中盤ちょっと距離ができると内藤の左ストレートがヒット。
このラウンドは内藤が最後まで頑張って応戦した印象です。
■10R
さすがに両者最後のふんばり、だいぶ体が自由に動かない中でクリーンヒットは少ないながらも両者ずっと手を出します。気持ちの伝わってくるような最終ラウンドです。もう荒川は完全に力を使い切った感じですがそれでも手数出します。
比較的安全運転モードの試合の多い印象がある内藤ですが、このラウンド大振りの左を振り回すなど、内藤らしからぬシーンも見られます。
倒したいという気持ちも乗ってたんでしょうね。
試合としては、やはり内藤のテクニックですね。
終始右のジャブがヒット。
アッパーカットが何発入ったらわからないくらいたくさん入り、荒川はこの対策ができる前にかなりダメージを重ねてしまいました。
荒川は、最初は左アッパー。その後は右アッパーを大量にアゴに食らいました。
そして、中間距離で左ストレート、接近戦では打ちおりすような左ストレートと下から打ち上げるアッパーカットなど多彩。
劣勢な体制のときのクリンチは多かったですが、まぁこういうのもうえに上がった時には必要なテクニックでしょう。
判定は
97-94
97-93
98-92
と3−0で内藤、ポイントとしては、誰も文句言わない内容でしょう。
2015/5/30 パークアリーナ小牧(愛知県)
フリアン・イエドラス(メキシコ)vs 田中恒成(畑中)
ランキング1位のイエドラスはここまで24勝(13KO)1敗とかなり立派。
ミニマムでこのKO率はなかなか作れないですね。
ランキング2位、畑中ジム所属、19歳の田中恒成は4戦目で東洋太平洋のベルトを掴み、日本最速の5戦目での世界挑戦を狙う試合。
ここまで4戦4勝(2KO)のキャリア。
まぁどうせWBOだからとかミニマムだからって扱いにもなりかねませんが、それならそれで、最短記録という看板で生中継での扱いになってるので、まぁ一つの売り出し方としてはありなのでしょう。
選手層の薄いミニマムですので、無意味な試合積み重ねるよりはこういうのも良いかもしれません。
解説は高山勝成と、星野敬太郎、渋いけど良い人選かと。
星野さんいいボクシングしてましたよね。
■1R
探りあいなのかなと思いきや、いきなり田中強い左ジャブ、強い左フックをガードの上から数発打ち込ます。
相手の大振りパンチをかわし、比較的ガツガツ撃ち合います。
イエドラスはアッパーを打つ仕草をたまに見せます。これが狙いか。
田中は構わず左ジャブ、フック、比較的強めにガードの上から打ち込みます。
ちょっときわどいパンチの交錯なんかがあります、両者好戦的。
田中はちょっとカードはあまり固くないとはいえ、その分攻撃的なスタイルと言えますが、アゴが出てるのがちょっと心配。
他のボクサーみたいに3階級とか挙げてくのなら今から直したほうがいいと思うけど。
イエドラスは固いガードで守り、スキを見て細かいパンチと単発でヒットさせるなどちょっと器用なところも見えます。
一方の田中は1分10秒過ぎ左ジャブをクリーンヒット、直後に右アッパーカットをアゴにヒットと、かなり調子良さそう。
解説陣は、田中がフットワークを使ってない点を指摘。
残り30秒田中のワンツーがヒット。
さすがに田中のラウンドですね。
■2R
さすがにイエドラス、序盤から攻勢、しかし当たらず。
しかし田中も言われてみれば、うんフットワーク使わず狙っちゃってる感じもしないでもない。
50秒過ぎ田中がジャブからのワンツーを空振り、そこに合わせたイエドラスの強い左フック空振り。
どっちか当たれば大きいところでしたが。比較的緊張感の続く両者攻勢モード。
田中はイエドラスのボディーブローを空振りさせるなどやはり、うまく相手の攻撃をかわします。
そして、右のカウンター、ちょっと浅い。
80秒、イエドラスのジャブがヒット、直後に田中の左ジャブ、右ストーレート左フック。その後、トランクスを直したのはクセかなあんまり良くないですが、前に出る相手に左アッパー。
2分ちょっと前、田中の右ストレートから左フック、続けて右ストレートがヒット。イエドラスはバランスを崩してロープに下がる。
ダメージってよりはバランスって感じで下がったイエドラスですが、目は死んでない。ガードもしっかり上がってる。
田中はそれを見てか左ボディーブロー、うまい!
その後、イエドラスがガードを固めて前にでてパンチを打つ展開。
しかし残り2秒田中の右左右がヒット。
■3R
イエドラスはボディー狙い、当たらず。
田中は左ジャブ数発ヒット。
ラウンド中盤からは強引にイエドラスの距離からボディブローを打つ展開に、イエドラス陣営からすればやっと持ち込んだ感じ。
1分22秒攻勢のイエドラスに対して田中の右フックがちょっと変な角度で当たったけど大丈夫か?
ちょっと試合ペースが一転、イエドラスが接近してショートパンチの連打、たまに空振り。いや、比較的空振りが多い。
ちょっと右が見えなかった田中ですが、強い右数発打ってますので大丈夫っ
ぽいですね。
そして、残り30秒切って左ボディー・ブローがヒット。一瞬イエドラス、両足でふんばり動きが止まります。いかにもこれは効いた感じ。
田中も深追いせずラウンド終了。
■4R
このラウンドもイエドラスは序盤から攻勢というか、ボディーを効かせれてるので攻めざるを得ない感じ。この後のラウンド終盤に山場が来そうな展開です。
30秒、下がりながらも田中の左ボディー、やはり狙い所の最たるところは左ボディですね。
1分40秒両者足を止めて打ち合い。
イエドラスも捨て身気味に打ってきますが当たるのは右ボディーのみなので、形勢を変えるには至らず。
残り1分イエドラスさすがに元気がない感じ。
田中のボディーがヒット。
やはり、イエドラスはボディーブローの空振りが目立つなど、ちょっとフットワークに対応できないのか、この、ボディーを空振りするシーン目立ちますね。
■5R
ちょっと田中疲れた表情は見えます。前ラウンドも終盤は流しましたし。
最初の50秒は明らかなイエドラスのペース。
その後はパンチを交わした田中のパンチが逆に入りますね。
細かいパンチを打ち続けるイエドラスですが、体ごと押し込まれて簡単にコーナーに詰まってしまいます。
そして、左ボディー・ブローをまたヒット。
接近戦の中、イエドラスはもう手が出ず、田中が一方的に打つがクリーンヒットさほどなし。
ただ、左ボディーをかばっているかばっているイエドラスの側頭部に左フック、ガードが上がったら左ボディー、ガードが下がったら左のテンプルと容赦なし。うまいですねこの辺。
残り30秒田中の左フックから右アッパーがヒット。
それでも反撃するイエドラスに右ストレート。
残り20秒、イエドラスはクリンチのみ。
■6R
このラウンドもイエドラス序盤は攻勢。
ちょっとスキも大きくなったためか田中も攻勢、動きそうなラウンド。
意外とイエドラス頑張って中盤まではむしろ手数多く攻め立てるような展開。
クリーンヒットもイエドラス攻勢ですが、残り1分田中が前に出ます。
逆襲のイエドラス、残り40秒田中にショートの5連打反撃。
田中は構わず左のボディー狙いだと思いますが、クリーンヒットは圧倒的にイエドラス。
明確にイエドラスが取ったラウンドです。
■7R
重要なラウンドになりそうですが、やっぱりイエドラスが序盤出ます。
田中はフットワーク使わないのはちょっとまずいが、イエドラス本気モードで打ち込んだパンチは空振り。田中も反撃しますが、以後両者のパンチ共にヒットする打ち合い。
90秒田中のショート連打、も形勢を変えるには至らず。
田中がちょっとつかれた表情を見せ、イエドラスは元気に攻め込みますが、クリーンヒットは互角って感じの削り合い。
若干打たれる感じの展開の中、残り25秒田中の左右左右の4連打がヒット。
その後また、左右左右左の5連打がヒット。
倒せるかと思ったところで田中ものすごく大振りのパンチを連打、さすがに当たらず。
■8R
序盤から攻勢はやはりイエドラス。
田中も比較的うまくこなし始めたかと思いきやイエドラスの右を食います。
1分過ぎ、またも田中ペース1分15秒、またも左ボディーをヒット。
しかしその後またイエドラスのパンチのほうが当たりますね。
その後やや膠着の中残り30秒田中の右ストレートでイエドラスのアゴが跳ね上がります。
その後は、接近戦でイエドラスの連打がヒット。
■9R
田中は表情が悪い。
このラウンドは序盤からイエドラスがててこない。
田中は強い左ジャブを連発。
しかしその後両者のパンチの出し合いでイエドラスの右がヒット。
ちょっと田中効いた感じ。
接近性では明らかにイエドラス。しかしちょっと距離を取ると田中、明確に距離により優劣が変わる展開。
田中勝負を掛けたか、中間閭里から連打。
イエドラスをロープまで置い返すが、うーん。
両者クリーンヒットがあるのですが、田中がつかれた感じ。
■10R
1分過ぎの連打は田中攻勢。
イエドラスはまた空振りが増えます。ここで攻めれば決まりそうな感じだけど。
うーんこの時間帯イエドラスのパンチ当たらず、田中のパンチだけがヒット。
その後も田中が攻勢。
イエドラスもやっと疲れた感じ、限界かな。
終盤も田中の単発、コンビがヒット。
このラウンドは田中が取った感じ。
■11R
イエドラス単発とワンツーで、ずっと手を出し続けるが、田中も手数比較的多く、クリーンヒットは田中が少し多いかな。
■12R
イエドラスかなり強い攻勢だけど、田中も負けてない感じ。
両者そこそこパンチが当たりますが、
空振りは明らかにイエドラスが多い感じ。
終盤また復活したフットワークで田中が当てて、交わす。
判定は
115-113
117-111
117-111
3-0で田中の勝利
比較的控えめなフットワークではありましたが、イエドラスのボディーブローを空振りさせるシーンが多く、また、相手の打ちはじめにカツンとぶつけてアゴを跳ね上げるいい左ジャブ。相手が打ち返す前にステップバック。
そして、相手の打ち終わりに叩きこむ左フック。
そして、左ボディーブロー。
ボディーが効いたら上にも打つ。
攻撃面は素晴らしかったと思います。
ガードの低いのはスタイルとしても、アゴが出てる感じなのはちょっと気になりました。
あとは表情ですね、ラウンド間、疲れてるのが顔に出てました。
中盤攻めこまれたシーンでは、ちょっと集中力が切れた感じでそのまま倒されそうにも見えましたが、なんとか盛り返して勝てたのは今後のキャリアを考えればプラスになったでしょう。
中盤の失速もスタミナ面であるなら、階級を上げたほうが動きが良くなるのかなって感じもしますが、ちょっと階級上げると強い日本人同士の潰し合い展開になりますね。
これだけキャラクターたくさんいるのだから、亀田のいない健全なボクシング界として、再度活性化して欲しいです。
ついに、本番まで秒読み。
次の試合はワールドカップの初戦ってことになりました。
キリンチャレンジカップ2015として、ニュージーランド、イタリアの強豪相手に共に1−0で勝利し、うーん、まぁ結果オーライという感じもしないでもないけど、収穫も多かったかと思います。
特に初戦のニュージーランド戦は、相手がPKを外したり、キーパー抜かれて枠内にふわりと打ち込まれたシュートを岩清水がきわどくクリアするなど、完封というにはちょっとって感じの試合でした。
収穫はやっぱり澤、本気のW杯メンバーとして監督がどこまで考えてるかちょっと微妙な感じはしますが、澤がいることで、宮間が自由に動けてる感じがしました。
そして、特典も挙げ、やぱり対戦相手からするとマークしなければいけない選手ってことで、良いアピールになったでしょうが、前回の大会のようにガリガリに削られたら体力的にというか怪我も心配なので、使いドコロは絞ってくるかと思いますが。
また、キーパーも3人共使えそうですし、大儀見さんも調子良さそう。
ですが、メンバーがほとんど前回と同じ顔ぶれ、新しメンバーもう少しいてもいいのになって思います。
新戦力となると、キーパーの山根さん、あとはレギュラークラスだと、川村さんだけですか。うーん、どうなんだろう。
確か4年前は、予選リーグは地上波の放送がなかったので、CSやケーブルの見れない私は、インターネットで(−−−ピー!−−−−)して、かろうじて見てた記憶があります。なんか見たことのない航空会社のCMが聞いたことのない言語で流れるような、もういかにも(−−−ピー!−−−−)な感じの不思議な放送でしたが、さすがに今回は地上波でも見れるようです。
スケジュールは以下のとおり、全てフジテレビ系で放送(日本時間)
微妙にお昼休みと出勤時間を調整できる人なら結構見れそうですね。
ワンセグつきのandroidスマホの有り難みを知る人もいるかもです。
初戦:スイス戦
2015年6月9日(火) 日本時間 午前11:00キックオフ
2戦目:カメルーン戦
2015年6月13日(土) 日本時間 午前11:00キックオフ
3戦目:エクアドル戦
2015年6月17日(水) 日本時間 午前6:00キックオフ
内山高志 vs ジョムトーン・チューワッタナ
スーパー王者ってなんやんというところには触れずに進めます。
挑戦者は、ムエタイ出身。
ムエタイで300戦のキャリアを持つというちょっと不思議な挑戦者。
通常ムエタイ出身のボクサーってのは、ムエタイで挫折したボクサーの中でパンチが比較的良かったボクサーってのが定番ですが、この人はムエタイに挫折せずにボクシングに転向というか両方やってるというのは珍しい選手です。
とはいえ、ムエタイには比較的パンチの強い選手少ないので、ボクシングではちょっとどうかって感じはしますが。
ジョムトーンの顔は頑丈な感じのホームベース型ですね。
10度目の防衛、チャンピオンの内山はここまで23戦22勝(18KO)1分
引き分けがバッティングの途中中断のみなので、ほぼパーフェクトレコードです。
ジョムトーンは9戦全勝(4KO)と、KO率の低さを見るとムエタイっぽい感じで、キャリア的にもボクシングではあまり内山の脅威にならない感じはしますけどね。
ジョムトーンはサウスポーの利点を活かしたボクシングなのでしょうが、内山のスタイルの選手はムエタイには居ないですから。
■1R
序盤ジャブの刺し合いですが、内山はは一歩先にもう右のタイミング測ってる感じですね。
1分18秒、早くも内山の強烈な右がガツンと入ります。
ガードを固めるジョムトーンに内山は左ボディーから右ストレート。
そのままコーナーに詰めて、そして、無理せず、左フックなど、リスクの少ないパンチを内山が打ち込みます。
ジョムトーン右目に異変、パンチが入ったんでしょうね。
かさにかかって攻める内山に捨て身の左フック返しますがさすがに当たらず。
しかし2分過ぎ、ジョムトーンのいい左ストレートを放つが、浅いか。
しかし、ジョムトーンやっぱり、右目ダメですね、右目の異変全く隠せません。
それでもジョムトーン接近して思いパンチ連打しますが、内山は強い右ボディー。
ラウンド終了後もジョムトーンは右目気にしてますね。
■2R
冒頭から両者の強いパンチが交錯する緊張するシーンあり。
内山大きな空振り。
1分過ぎ、内山の右をダッキングしてかわそうとしたのか、頭を下げたジョムトーンのテンプルに内山の右の打ち下ろしがクリーンヒット(スローで見るとガードをこじ開けてガツンと左が入ったあとのワンツーの右が右目のちょっと外側に強烈にヒットして、ガリっと撃ち抜いてる)、一旦状態を起こしたあとそのまま、しゃがみこんだあと後ろにひっくり返るジョムトーン。もう大の字で起きそうな気配なし。
いや、本当の起きる気配全くなし。
右目真っ赤で、ちょっと腫れてますので、やはり初回の右ストレートが右目にはいった影響は大きかったようです。
10回めの防衛、そして、8回めのKO防衛というのはすごいですね。
ジョムトーンは眼窩底骨折の疑いということで、実質もう最初の一撃で勝負を決めた試合でした。
時折鋭いパンチもあったので、あの一撃がなければ、展開は違ってたでしょうが、ジョムトーン全く良いところなしの惨敗となりました。
しかし試合後、三浦隆司との試合をたきつけるようなTV局の展開はちょっと疑問。
すでに一度目の試合で好試合になっており、私はもう一戦見たいとは思わない。
それより、ラスベガス進出目指したほうが良いのでは?
この二人の高い攻撃力は海外でも受けることは間違いないと思います。