2010年11月26日のWBC世界フェザー級王座決定戦
ファン・カルロス・ブルゴス(一位)vs長谷川穂積(二位)
と
WBC世界スーパーフェザー級タイトルマッチ
ビタリ・タイベルト(チャンピオン)vs粟生隆寛(二位)
が共に世界二階級を制覇した。
すごい。
に試合ともすごい試合。いろんな点で感動した。
まず、長谷川穂積の試合。
一気に二階級上げての世界挑戦という前代未聞のチャレンジ、そして長谷川穂積を語る上で重要な病気と戦っていた裕美子さんが先月亡くなり大きく環境が変わる中で本当に以前のようなボクシングができるのか?といのは疑問でした。特に長谷川が王者でいるモチベーションの一つとしては、母親の治療代を稼ぐというのもあったでしょうし。
で、今回の試合、はっきりいって無茶苦茶な試合だったと思います。
テレビの解説でも繰り返し解説されてましたが、スピードに物を言わせて若干軽くてもスピードのあるパンチでボッコボコに殴り続け、相手のパンチをかわし続けて大差判定、もしくは終盤のKOを予想してましたが、まったく違う展開、体格差のあるブルゴスにパワー勝負。
今まで見たことが無いようなおもいっきり力みまくりの大ぶり右フックの空振りがなんどもなんども目についた。
とはいえ、さすがにこのアホみたいなパワーパンチはソコソコヒットし、相手のパンチもかわしつつポイントではリードして試合は進行。
しかし7ラウンドに強烈なアッパーカットを被弾、8回にはバッティングで古傷から流血(相手に減点一点)。まぁこれであとは安全運転で大差判定と思いきや、やっぱりまだアホみたいにパンチを振りまくりの展開。
さすがに11ラウンドあたりからは長谷川の方が消耗した感じで最終ラウンドを終えて試合終了。
日刊スポーツの大橋秀行のコラムではもう一つ上のスーパーフェザー級でも王座を狙える四階級の可能性を感じさせる。などの言葉もあった。たしかに今日みたいな試合ではなく、スピードを生かした試合をしつつ、打つときは打つとメリハリを付けたボクシングをすれば可能性はあると思います。
まぁ階級の違いは、実際に戦った長谷川穂積本人が一番わかってると思うので次回からはきちんとやるでしょう。
私個人的には、一階級下げて三階級制覇してほしいです。二階級では亀田興毅と同じ扱いになりかねませんので....
もう一試合。粟生隆寛の二階級制覇。こちらもすごい試合でした。
もちろん勝った粟生もすごいですが、負けた方のタイベルトもものすごい戦いっぷりだったとおもいます。
序盤は、もっと消極的にくるかと思われた、タイベルトの右ストレートがびゅんびゅん飛んでくるひやりとする展開。
しかし、三ラウンドに粟生の左ストレートがカウンターでヒット、タイベルトが人生初のダウン。ダメージアリアリのタイベルトですが、粟生は、以前ラリオスからダウンを奪ったあとに大ぶりパンチの空振りの連発で逃がしてしまった試合を思い出すような大ぶりのパンチを連打し、KOのチャンスを逃してしまう。この辺は課題が課題のまま残ってます。
日刊スポーツの記事を読むと、二ラウンドにタイベルトが右手の甲を痛めてそれ以降は右が打てなくなったとの記事がありましたので、これも試合結果には大きな影響は与えたようです。
とはいえ、タイベルトのパンチをかわし続け、時折強いパンチをヒット。しかしタイベルトはすごい、劣勢の中でも最後まで諦めずに勝てる確率のある試合運びをつづけ、終盤オープンスコアで判定の可能性が無くなると捨て身のようなパンチも振ってくる。
やはり、こういう強い相手を倒してのタイトル獲得は必ず今後のキャリアで生きて行くと思いいます。東の粟生、西の亀田という言葉が昔ありましたが、亀田と比較すると対戦相手の選択という意味では、粟生はちょっとキツいマッチメークが多いですね。きっと今後のキャリアで活きてくると思います。
まぁ階級が上というのも大きいですが。
こういったボクシングファンを増やすようなマッチメークが増えることを期待します。